パソコンの知識を深めて、パソコンを自分好みにしてみよう!
メモリは、コンピュータの動作に必要なデータを一時的に記憶します。
CPUがプログラムを実行してデータ計算を行うとき、メモリはハードディスクから呼び出すデータを処理する作業場所として使われます。このメモリは、「メインメモリ(主記憶装置)」とも呼ばれています。 パソコンの仕様にもよりますが、メインメモリは後から記憶容量の大きなものを追加したり交換したりすることもできます。これは「メモリの増設」といいます。 また、多くのCPUには「キャッシュメモリ」と呼ばれるメモリが内蔵されています。キャッシュメモリはメインメモリに比べて記憶容量が少ないですが、CPUとの通信が非常に高速です。 コンピュータの作業処理がメインメモリの容量を超えてしまう場合には、ハードディスク上の領域を一時的に使用する場合があります。これは「仮想メモリ」と呼ばれますが、通信速度がメインメモリよりもはるかに遅いため、仮想メモリを使用しているとパソコンの動作も遅くなります。 パソコン内部ではこれらのメモリを使い分けて、プログラムを実行しています。 |
●メモリの容量は大きいほうがいい? 前の説明では、メモリは「データ処理の作業場所」と書きました。具体的に「机の上で資料を広げながら書類を作る」作業をイメージするとわかりやすくなると思います。 この例えでは、「机」がメモリ、「資料」がプログラムやデータのイメージになります。 机が広ければ色々な資料を開いたまま書類を書くことも余裕でできますが、狭い場合にはどうでしょうか。いくつもの資料を同時に開けませんし、書類を書くにも資料を片付けなくてはならなくなります。 この机の広さが、メモリの記憶容量の大きさになります。つまり、「広い机」は「容量の大きなメモリ」です。容量が大きい分だけ、CPUはデータの処理をスムーズに進めることが出来ます。 |
●メモリ容量の目安はあるの? まず、OS自体が動かなければどうにもなりません。一般的には新しいOSになるほどメモリも必要になります。例えば、Windows8.1ではメモリは1ギガバイト(32bit版の場合)または2ギガバイト(64bit版の場合)が必要とされていますが、この数値はあくまでもOSが動作する最低限です。他のアプリケーションソフトを動作させようとすると、この容量では足りなくなると思われます。 メモリが足りないと、プログラムの実行速度が格段に遅くなります。場合によってはメモリ不足のために処理が続行できなくなって中断されてしまうこともあります。 具体的に必要なメモリのサイズはそれぞれのアプリケーションソフトの説明書などに書かれていますが、出来ればある程度余裕のあるサイズにしておくといいでしょう。 |
●メモリ増設の注意 メモリは、パソコンのマザーボード上にあるメモリスロットに装着されています。メモリスロットによって差し込めるメモリの種類が違います。また、パソコンの種類やOSによって、使用できる記憶容量の制限や組み合わせなどが決められています。こちらについてはパソコンの説明書をよく読み、使用できる種類と記憶容量を検討してください。メモリを購入する際、「バルク品」と呼ばれている低価格の品物が、メーカー製でパッケージングされた物と一緒に並んでいるかもしれません。バルク品は簡素な包装で付属品を極力除外した代わりに低価格販売している製品です。一見良いこと尽くめに思える製品ですが、初期不良以外の動作保証がされていない、加えて保証期間が短いことが多いです。 例えば、パソコン内の部品と相性が悪くて動かないといった場合には初期不良ではないので返品・交換できないということがあります。 バルク品を買うかどうかは価格やデメリット要素との相談となります。慣れないうちはメーカー製のパッケージ品を買う方がおすすめです。 |