パソコンの知識を深めて、パソコンを自分好みにしてみよう!
パソコンで作成した文字データや画像データ、図形データなどを紙やOHPシートなどに印刷する装置をプリンタと呼んでいます。印字ヘッドでインクリボンを紙に打ち付けるインパクト方式と、それ以外の方法で印字するノンインパクト方式の2種類に大別され、ノンインパクト方式は熱転写プリンタ、インクジェットプリンタ、レーザープリンタなどの方式があります。
最も普及しているのはインクジェット方式とレーザー方式で、インクジェットプリンタは安価で小型なため、家庭などで広く利用されていますが、インクを用いるためレーザー方式ほど精細な印刷はできず、また印刷速度も遅いです。レーザープリンタはコピー機と同じ原理で、比較的高価だが印刷速度が速く、精細な出力が得られるので、主にオフィスなどで利用されています。 パラレルコネクタ接続が主流だったのですが、最近では USB接続のプリンタも増えてきています。 |
●インクジェットプリンタ インクの微細な粒子を紙に吹き付けることにより印刷を行なうプリンタです。個人向けのプリンタで現在最も広く普及している方式で、インクを吹き出す機構は各社で異なっており、セイコーエプソンのマッハジェット方式は圧電素子によって、キャノンのバブルジェット方式やHewlett Packard社のサーマルインクジェット方式はインクに熱を加えて生じる気泡によってインクを射出しています。写真に近い高い画質が得られる1440dpiの高解像度の製品も、A4サイズ対応で数万円程度の価格で販売されているようです。 |
●レーザープリンタ レーザー光を利用して感光体にトナー(※1)を付着させ、それを熱と圧力で紙に転写して印刷を行なうプリンタです。原理は複写機(コピー機)とほとんど同じです。パソコンから送られてくるデータをページ単位で画像イメージに組み立て、そのイメージに従ってドラムと呼ばれる感光体にレーザーを照射、トナーを付着させます。これを熱してトナーを溶かし、紙に押し付けて印刷を行ないます。 4色のトナーでカラー印刷ができるものや、FAXやコピーなどの機能を持つ複合機もあります。 インクジェットプリンタなど他の方式に比べ、高品質で高速に印刷することができ、動作音も静かですが、装置が大きくて重く、発熱量や消費電力が大きい、トナーやドラムなどの消耗品が高いなどの欠点もあります。 小型化・低価格化が進み、現在ではA4版で10万円を切る個人向けの製品も販売されています。 パソコンからプリンタへは、ページ記述言語と呼ばれる言語で表現されたデータが送られ、これをプリンタ内部のマイクロプロセッサが解析して実際の印刷イメージを生成しています。 ほとんどのプリンタはページ記述言語としてAdobe Systems社のPostScriptを採用していますが、低価格の機種では独自の言語を使うものもあります。 ※1 印刷に使われるトナー(黒またはカラーの粉末状のインク)が入っているカートリッジ。 |
●ドットインパクトプリンタ ピンを縦横に並べた印字ヘッドをインクリボンに叩きつけ、圧力で紙に文字の形の「跡」を付けることにより印刷を行なうプリンタです。ドットマトリクスプリンタとも呼ばれます。動作音が大きく、解像度も上げにくいため、インクジェットプリンタやレーザープリンタの低価格化に伴い、現在では複写用紙(カーボン紙)を使う伝票の重ね印刷以外の用途ではほとんど使われていません。 |
●熱転写プリンタ 固形インクを薄く塗布したインクリボンに熱した印字ヘッドを押し付け、インクを溶かして紙に転写するプリンタです。熱を加えることによりインクを昇華させて紙に付着させる方式を特に昇華型プリンタと呼びます。動作音が非常に小さく、小型化も容易なため、主にワープロ専用機の内蔵プリンタとして広く普及しました。インクリボンが高価なためランニングコストが高くつくという欠点があり、現在ではインクジェットプリンタの小型化・高性能化・低価格化に伴い、業務用の高性能な昇華型プリンタを除き、あまり使われなくなりました。 |
●熱昇華型プリンタ 熱転写プリンタの一種です。固形インクを塗布したインクリボンに印字ヘッドで熱を加えてインクを昇華させ、ポリエステル系の樹脂でコートした専用の用紙に付着させるプリンタです。加える熱を制御することで印字濃度を細かく変化させることができ、他の方式では不可能な、写真のような連続階調の表現が可能です。DTP業界などで業務用として使われる大型・高価なものがほとんどです。 |
プリンタ | コネクタ | 色 |
---|---|---|
パラレルコネクタ | 紫 | |
USBコネクタ | 黒 | |
IEEE1394コネクタ | 灰 | |
無線LAN(Wi-Fi) | なし |